愚者はメールで議論しようぜ!

  • 私の主張としてはメールは通知・伝達あるいは記録の為にのみ使用すべきであり、メールで議論や解説の類いを行うべきではない。
  • メールで議論や解説をする事の問題点
    • 相手に無駄に攻撃的な印象を与えてしまう。
    • メールを書くのはしばしば非常に手間暇がかかるものでありつつ、その上、長文のメールはまともに読んでもらえない事が多く、非効率的且つ非合理的である。
    • 伝えたい内容を相手が正しく理解したかどうかの確認が困難を極め、それが不確かな状態で話を進める事はコミュニケーションのS/N比が下がって行く一方で非効率的且つ非合理的である。
    • 伝えたい内容が適切に伝わるのは奇跡だと前提するべきであり、伝えたい内容を過不足や誤謬無く表現するのは大変な事であり、またその表現をどのように解釈するかは受け手次第で大きくブレる。この為、相手が伝えたい内容を正しく理解したかどうかを常に確認しながらコミュニケーションする事は重要であり、それがまともにできないコミュニケーションはまともなエラーハンドリングがなされていないソフトウェアやハードウェアと同然で目的が果たせないどころか大きな損害をもたらすリスクの覚悟を迫られる事になる。
  • メールで議論や解説をする事のメリット
    • 後から議論の経過を追跡する事が可能。
      • 各決定事項の理由がまとめられていれば良い話であり、まとめがあった方が確認も簡単であり、メール上で議論をする事を肯定する理由としては弱い。
    • 言った言わないの水掛け論を防ぎ易く責任の所在も明確になり易い。
      • 残念ながら個人や会社間での自己防衛として機能する面があり、またそれが必要とされる場面がある以上、この理由は否定し切れない。
      • これが必要となるのはそもそもコミュニケーション上の齟齬に起因するものであり、これが必要になった時点で負けであり、あくまで敗戦処理上の都合だと言える。
      • チームで仕事をする時に自己防衛を考えなければならないというのも、またとても望ましい状態とは言い難く、その状況自体の改善が望まれる。
    • 母国語でないコミュニケーションの場合、辞書や翻訳ツールが手軽に利用できる。